観劇記録。

すずきひろきさんとむらいりょうたさんを中心に日々や観劇のあれこれ。

アイワズライト考察擬き

去年の8月に観た舞台、アイワズライトのDVDが発売されたので観劇後から最近までぽちぽちツイッターで行っていた考察(擬き)を纏めてみました。

台本は購入しましたが、届いたDVDはまだ観てません…見たいけど見れない…。。

折角なのでDVD鑑賞前に一度まとめてみます。

深読み上等って感じです。

 

 
※アイワズライトの考察…という名の自分の想い付いた考えを纏めただけ。
※順番は適当。書きながら浮かんだりとか。なので見辛いかと
※ネタバレに考慮何てしていなかった
 
※表記について
末原ハイバ→ハイバ
村井ハイバ→灰葉
村井マシロ→マシロ
黒沢マシロ→真白
 
 
 
【スオウの存在について】
 個人的に、ネバーランドの住人はそれぞれモデルとなる人物が居ると解釈しているのですが、ずっとスオウの存在だけ該当者がなかったんですよね。フック船長はじめ、海賊はいじめっ子達。リリー達インディアンはいじめを傍観していたクラスメイト。そうやって考えて行った時にじゃあ、「スオウ」は誰なのか、と。
 話は変わりますが、スオウ (花蘇芳) の花言葉って裏切りなんですよね。スオウは最後にピーターパンを助けに来たのに何故、と思っていたんですけどスオウが灰葉だとしたら?真白ピーターパンはスオウ (=灰葉) が居なかったから、スオウが最後に裏切り海賊の仲間になってしまったから勝てなかった。物語は終わらなかった。だけど、マシロピーターパンにはスオウ (=ハイバ) が居た。最後まで裏切らない親友のハイバが居た。だから、勝てた。物語はフック船長との対決に進み、完結した。…のかな、と。
 
 まぁ、本編中にマシロがフック船長やリリーに「自分自身」と言っているのでそれも大前提ではあるとは思いますが。…ある意味、海賊側に回った自分自身、でもあったりするんでしょうかね?今、書きながら浮かんだのでアレですが。そう考えると、物語終盤にマシロがフック船長に勝つのって自分自身に勝つという事は勿論の事ながら、かつて自分を虐めていた存在に勝つという事でもあるのかな、と。弱くて立ち向かう事が出来なかったのから、その存在――ある種、大きな壁だったと思うんだけど。それを乗り越えた、っていう。
 
 
 
【「灰葉、見ーつけた」】
 最後の方にティンカーベル (=真白) が「灰葉、みぃーつけた」て言うじゃないですか。ふと、思ったんですけど真白が死んだ時にショックを受けて灰葉は自分がマシロだと思い込む様になった訳で。つまり、その時点から「灰葉幸一」という人間はある種、存在しなくなったのかな、と。そしてあの最後に漸く、マシロを捨て灰葉を取り戻したから「見つけた」なのかなぁ、とか。
 
その延長的な考えで、地震の時にマシロとハイバが出逢ってなければ灰葉はイイヅカマシロとして生を終えていた可能性が高い訳で。あの時二人が出逢ったからイイヅカマシロという青年ではなく、灰葉幸一という青年の死に至ったのかな、と。
 
 
 
【ハイバという名前】
 ハイバをハイバって呼んでいるのってマシロだけかな、って思ったんですけどワスレナも呼んでいるんですよね、一応。 (しかし明らかな偽名を律儀にずっと読んでいるカキツバタ可愛いですよね )
 ハイバはあの地震の日に「マシロ」に「はいば」と呼ばれた事によってハイバになったんですよね。呪われたと思った、と同時に「彼」にとってずっと待ち望んでいた贖罪の時間が訪れた訳で。
※※ここについてはまた追々※※
 
 全体的に登場人物の名前は色や花が多いのかな、と。海賊組はフック・ブラック (黒) 、ススタケ (煤竹) 、サビアサギ (錆浅黄) 、ミズアサギ (水浅黄) かな、と。台本見るとより明らかだけど、緑ヶ岡に隅村だし。ブラウニはやっぱりブラウンなんだろうか。あとはリリィ (百合) 、ワスレナ (勿忘草) 、カキツバタ (杜若) かなって。マシロに関してはちょっとこじつけ感があるので深読みし過ぎかとは思いますが、マシロヒナギクかな、とか。
白い雛菊 (デイジー) の花言葉は「無邪気」
杜若の花言葉は「必ず幸運がくる」「幸せはあなたのもの」「贈り物」
勿忘草は「真実の愛」「私を忘れないで」
百合は色にもよるけれど「純潔」。黄色は「陽気」「偽り」オレンジは「華麗」「愉快」「軽率」
まぁこれは個人的なメモ程度に。
 
 
【名前と色】
 上記の名前に関して更に?思ったのですが、灰色って白と黒の中間(みたいなイメージ)じゃないですか。分かりやすく悪役を黒と置くと、ハイバって本当に中間なんじゃないだろうか。白(=いじめられっ子)側だけど黒(=いじめっ子)側でもあったというか。白から黒の方へと進んでしまった結果、というか。
そう考えると、村井さんてマシロ(白)から灰葉(灰色)になるじゃないですか。我々観客が白(虐められる側)だと思っていたのが、一瞬、黒(虐める側)に近付いて、灰色(灰葉)になる訳で…
村井さんはいじめられっ子が、虐める側に回ってしまったが為に
末原さんは虐める側に居たからこそ、少しでも罪滅ぼしをしようと(白に近付こうと)して灰色になったのかなぁ、とか。
 
ただ、これで考えると墨村先生が墨=黒色になってしまうんですよね。ていうのをツイッターで言ってたらフォロワーさんに「墨は水で薄くなりますよね」って言われてはっ、としたのですが。で、真白とのエピソードに何か水が絡んでるものあったかな…と思ったものの見付けられず…。でも更にフォロワーさんが沢って流れる水ですよね、と仰ってくださって。…となると黒沢ともよさんが演じる、という事自体が水を暗示してた?とまで考えて流石に考え過ぎだろうか、となりつつ……。
でも真白側からは墨が薄まっていたとすると、灰葉は墨村先生を嫌い(無理矢理やってると思ってるの?)=悪みたいに思っていた事とは辻褄は合いそうだなぁ…とか。
 
 
 
【フック船長】
 個人的にずっと気になっているのが、終盤マシロが灰葉である事を思い出した辺りで海賊たちが「ここから飛び降りて死ね」って舞台手前に柵が上がる所で「飛び込み台を用意してくれて感謝する。フック」とマシロ (ピーターパン)が言った時に後ろでフック船長が驚いた様な、傷ついた様な表情をしていたんですよね。その表情の理由が、何なのか未だに消化出来ていません。
 
 
とりあえずDVD発売前に考えていたのは此処まで。
DVD発売おめでとうございます!!